モバイラーの反撃

ノートパソコン盗難事件

海の向こうには、講演を行ったホテルの会議室でノートパソコンを盗まれた CEO がいるらしい。 「セミナー会場では、セキュリティ・ワイヤーを使わないと危ないよ」 という 記事 をこの 2 月に書いたが、 まさにその通りの事件が起きてしまったようである。

報道によれば、ハードウェア自体の被害額など全く問題ではなく、 ハードディスクの中にあった機密情報が問題らしい。 ディスクにパスワードロックを掛けたり、 ファイルを暗号化しておけば良かったのだろうが、 どうやらそうした情報保護のための措置は講じられていなかった模様である。

PHS 内蔵のノートパソコン

前述の 2 月の記事 で、 盗難にあったノートパソコンを発見するために、 PHS 内蔵のノートパソコンをご提案をしたが、 ようやく日本でもそれに近い 製品 (FMV BIBLIO LOOX シリーズ) が富士通から発表された。

もちろん PHS を内蔵した目的は、インターネット接続であって、 盗難対策ではないだろう。 とはいえ、せっかくハードが内蔵されたのだから、 ソフトを工夫するだけでなんとかできないものかと少し調べてみた。

LOOX に内蔵されている PHS は、DDI ポケットの「H”IN」である。 DDI ポケットでは、東芝との協力のもと、 位置情報サービス (遠隔操作型サービス) を提供している。 ただし同サービスを利用するには専用端末機が必要であり、 現在提供されている情報を見る限りでは、LOOX に内蔵の PHS は対応していない模様である。 ということで、残念ながら筆者の目論見は達成できなかった。 しかし、こうした商品開発の動きは、 いずれ筆者が望む製品を国内で入手できる日が近いことを予感させてくれる (と勝手に解釈している)。 今後の製品開発に期待したい。

強化されるノートパソコン

セキュリティとは直接の関係はないが、とても気になる ノートパソコン の紹介記事を見たので、こちらにも是非とも触れておき たい。

このパソコン、摂氏マイナス20度からプラス60度の範囲で動作でき、 さらに 1 メータの高さからコンクリートの上に 54 回落下させても動作するそうである。 また、どしゃぶりの雨中でも耐えるとのこと、なんとも頼もしい限りである。

筆者の一世代前の愛機 ThinkPad 560 は、2 〜 3 回床に落下させても壊れな かったが、さすがに 54 回もコンクリートにぶつける勇気はない。 また、今この原稿を書いている愛機 ThinkPad 570 も度重なる珈琲、紅茶、コーラ、 ジュース類の洗礼にも耐えて支障なく動いているが、台風の中で使う気にはなれない。 どこでも安全に使えるノートパソコンが普及するのは大歓迎である。