配線を考えよう

我家もとうとうISDNを導入した。 勢い余ってダイヤルアップルータまで買ってしまい、
うちに転がっていたPCを掻き集めると小さいながらも3台のPCによる 「家庭内LAN」が出来上がった。

ケーブル地獄

そもそもうちでLANなんて作ってどうすんだ、 という意見もごもっともだが、まあ今回それはさておくこととして、
インターネットへのアクセスが専用線感覚になり単純に喜んでいる。 なにしろいままで古いモデムで苦労して接続していたので、
プロバイダに繋ぐまで30秒から1分近くもかかっていたのだ。 それがほぼ瞬時に接続されるようになったのだから。

ところが、困ったことがひとつ。ケーブルの問題である。

現在ルータにぶら下がっている機器は、PCが3台に電話とFAX。 それぞれに信号線が繋がっていて、電源ケーブルがある。
さらに、キーボード、マウス、モニタなどのケーブルもある。 オーディオ機器のように専用のラックがあればうまく片付けられるかも。
でも残念ながらPCや電話機はそこまで考えられてデザインされていない。 しかも電話線はリビングルームに一本来ているのみだ。
リビングに武骨なパソコン収納ラックは置きたくない。 かくしてリビングの片隅はいまやスパゲッティ状態となった。

無線で飛ばそう

ぐちゃぐちゃのケーブルを直したい。他の部屋でも使えるようにしたい。 ということで、ついに無線LANまで検討することにした。
無線LAN製品はこれまでにもいくつも売られてはいたが、 どれも結構な値段がする。
家庭用ということで、できるだけ低コストでなんとかしたいと、 今回は価格を重視して調べてみた。

まずコーラスの「LAN
Anywhere
」。 伝送速度は2Mbpsのものと5Mbpsのものがあり、 10Base-TのLANであればまあ十分な速度だ。
電源はマウスポートから供給するとのこと。 無線LANを導入したところで電源ケーブルが増えるなら意味がないが、 これも問題なし。
2Mbpsのものでひと端末45,000円。ピアトゥーピアで使うなら両側で9万…。
家庭に導入するにはまだちょっとためらう値段か。

次いでメルコの「無線LAN
AIRCONNECT
」シリーズ。 こちらはPCMCIAカードの製品なのでノートPCで使うならお手軽だ。
とりあえずLANに導入してみるには、 ひとつのアクセスポイントと無線LANカードが2枚入った「簡単導入パック」がよい。
ひとセットのお値段93,000円なり。 この製品ひとつで一気に2台のノートPCを無線化できるが、
やはり10万円弱の価格設定は敷居が高い。

こういう解決もある

ずいぶん値段も下がってきたとはいえ、 無線LANは個人で買うにはまだやや抵抗がある。 かといって屋内工事をしてイーサネットを
家じゅう張り巡らすのもまた大変だ。
ところが、 どんな家でも既に各部屋に配線されている線に目を付けたベンダがあった。

どの部屋にもある線て何かって ? 電力線だ。

米エニキアの10Mbps
Powerline Transceiver
は電源コンセントを通じて既存の LANと同じ速度で通信する技術だ。
残念ながら同社のホームページから具体的な製品スケッチはまだ見えてこないが、
実際に製品化されれば家庭内LANのデザインは融通しやすくなるだろう。 同じようなコンセプトで、100Kbpsと性能は低いものの、既に
チップセット
を出荷しているメーカもある。

このアプローチ、技術的にはまだ発展途上だがその将来に期待したい。

電脳住宅への道

さて我家のLANをどうするか、だが。 あと少し待てば、電力線LANも実用化されるだろうし、
無線LANだってもう少しで手の届く値段まで下がりそうだ。 それまで期待に胸をふくらませつつ、
とりあえずはケーブルを引き回して我慢することに決定。 配線の見苦しさは ケーブルタートル
でなんとかしよう。

我家の問題解決はともかく、 インターネット冷蔵庫にインターネット電子レンジ(6/29の「 使えるか?インターネット冷蔵庫」を参照)など、 今後ますます情報家電化が進んでいくだろう。
でも末端だけ情報化されてもダメなのだ。 家庭の情報化には神経系の配線も必要だ。 FTTH(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)のその先を、
真剣に考える時代は既に来ている。