秋はゲームで楽しく健康増進

夏も終わりかなり過ごしやすい季節となってきた。 秋といえば食欲の秋、スポーツの秋であるが、食欲だけが先にたって、
運動は後回しになってしまう方も多いと思う。 何とか、楽しく運動を行う方法はないものだろうか。

ダイエットも双方向性が必要

ダイエット関連の様々なビデオは巷に山ほどあり、いまだに新しいものが出続けている。
もちろん、これらを十分に活用すればダイエットが行えることは間違えない。 しかし、いまだに多くのビデオが続々と出てくるということは、
テレビから情報を提供するのみという一方向性の仕組みでは、 長続きしない人が多いということが言えるかもしれない。
ウェブサイトでも、情報を提供するだけの一方向性のコンテンツの場合は、 最新情報を絶えず提供しないとあきられてしまうが、
同じように目新しい新しいビデオを出し続けないとあきされてしまうというのが 実態かもしれない。

一方向性が駄目であれば、双方向性の仕組みをもったコンテンツを導入すればよい
ということになる。そういった発想に立ったソフトが、ニンテンドーの WiiFit
ではないだろうか。もちろん、双方向とはいっても、 利用者から発信する情報は自分の体の基礎情報と運動に関する測定情報だけであって、
まだまだ限られているが、それでも十分に楽しめる。 Wiiチャンネル上にWii Fit
を登録をすれば、体重やBMIの変遷をグラフで見ることができるし、
提供されるバランスゲームで体年齢が分かるなど、あきさせない工夫がされている。

新たな方向性の兆し

こうした状況のなかで、最近になって「パーソナルトレーナーWii」というソフトがで発売されるなど、 新たな動きが出てきている。
これは、簡易的なセンサーの位置づけで体にコントローラーを付けることによって 体の動きを把握し、より双方向性を高めたたソフトと言える。
体の動きをある程度ソフト側で把握できるため、画面上のトレーナーの指示に従って
体を動かすと、それに応じてトレーナーからほめられたり注意されたりするなど、 従来のフィットネスビデオの欠点を補ったものとなっている。
Wiiチャネルとの連携ができないなど、改善の余地はまだまだあるものの、
新しいフィットネスコンテンツの1つの姿としては注目に値する。

この発想を進化させたソフトの開発がすでに進んでいる。 それは、任天堂と Ubisoft が協同で開発しているYour Shape Wii
で、コントローラーではなくて専用のカメラを使って、 ユーザーの動きを計測するというものだ。
プロモーションビデオを見ると、本当にここまでできるの? と思ってしまう
ところもあるが、前述の「パーソナルトレーナー」を発展させたものとして、 今後の発展が十分に期待できる。

複数サービスの連携への試み

ここまでは、あくまでも Wii のサービス内で閉じた話について見てきたが、
健康に関するサービスとしては様々なものが提供されているため、連携しない手はない。

しばらく前のコラムで、筆者は携帯電話を活用したauケータイ向けのスポーツ支援サービス 「au Smart Sports
Run&Walk」を紹介したが
、こういったサービスとの連携は
非常に面白いと思う。残念ながら、現時点ではこの2つのサービスの連携は行われていないが、 NECが携帯電話を活用したサービスである
「NECヘルスイノベーション21」と「Wii Fit からだチェックチャンネル」を連携させるサービス
を開始している。 これまで別々に管理されていた家庭内の健康活動データ(Wii Fitの運動履歴データ)と
携帯電話サービス内の個人管理データ(食事データや喫煙量、飲酒量)を統合し、
特定保健指導における保健指導者からの指導をより充実したものとすることが可能となっている。 「Wii Fit
からだチェックチャンネル」と連携して保健指導者からの指導を支援する
仕組みについては、パナソニック、日立製作所もサービスを開始している。
今後は、様々な健康サービスとの連携がより一層加速するであろう。

既存のスポーツ施設との連携へ向けた期待

このように、ITを活用した新たな健康増進の仕組みは出てきているが、
本来は健康増進とは、野外やスポーツ施設、フィットネスクラブなどで 体を動かすもので普通であり、それは今でも変わっていない。
今後は、このようはハードを持った施設とITを活用した健康増進の仕組みが どのように融合するかを考えるところにきている。

今後、余暇時間の拡大や、都市化・高齢化の進展等の社会変化の中で、 地域における健康促進に関する試みは多くなっていくと思われる。
こうした場合は、往々にして施設などのハード面を整えることに目がいってしまうが、
今後は建物のハード面を行かすITなどのソフト面の活用が非常に重要な 要素となってくるであろう。今後の発展に期待したい。

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