ケータイがメタボを解消する

正月休みも終わり1週間が過ぎ、ようやく生活のパターンも通常に戻ってきたと思うが、
体重は通常に戻っていないという人も多いのではないだろうか。 昨年の4月にメタボ健診(特定健康診査)が始まったことで、健康ということが
より一層脚光を浴びて、健康関連分野へのビジネス参入が活発化した。
これは今後も同様であると思うが、今回は、その動向について見てみたい。

フィットネスクラブの提供する健康管理プラットフォーム

健康のために運動を始めることでまず思いつくのは、フィットネスクラブだ。
筆者もフィットネスクラブをよく利用するが、メタボ検診が始まったこともあってか、
有酸素系のマシンで汗をかく人が以前よりも増えたように思う。 クラブ内での運動の履歴が蓄積されて、健康管理に活用できたらと思うのは、
フィットネスクラブ利用者としてはごく自然な発想であると思うが、 このような要望に答えたのが、コナミスポーツが提供する e-エグザスだ。

e-エグザスでは、フィットネスクラブ内のフィットネス機器や健康測定機器をネットワークでつなぎ、
個人の運動履歴をデータセンター上のサーバに蓄積している。 施設内のマシンで消費したカロリーや、測定した体重や体脂肪などの身体データが
自動で更新されるだけでなく、外出先の万歩計のデータや、家庭用のフィットネスマシンの
運動履歴データも蓄積することが可能で、生活の中でのトータルな健康管理を目指す仕組みを
提供している。今後、このようなデータを医療機関で活用することが可能になれば、 より効果的な健康管理を実現できるであろう。

携帯電話を健康管理に活用する

携帯電話と健康維持というと、全く関係がないように思われがちであるが、
万歩計を内蔵した携帯電話が発売されるなど、これまでも様々な試みが行われてきた。
その中でも特に注目すべきものは、昨年からサービスが開始された、 auケータイ向けのスポーツ支援サービス 「au Smart
Sports Run&Walk」
だ。 昨年の11月時点で、累計加入者が50万人を突破している。

「au Smart Sports Run&Walk」は、GPSを活用したサービスで、
対応端末から、ランニングやウォーキング時のコースや
消費カロリーなどが確認でき、トレーニング結果をEZwebサイトとPCサイトで管理できるというものだ。
恐らく、携帯電話を装着して女性が走っているCMをご覧になっている方も多いと思うが、
ランニングやウォーキング時に、距離・タイム・速度・消費カロリーの確認ができるだけでなく、
ランニングやウォーキングに適したおすすめコースの表示も行うなど、なかなかの 優れものである。

auでは、第2弾のサービスとして、昨年11月にヘルスケアサービス 「Karada Manager」
開始しており、目標を設定することにより、スポーツや食事のアドバイスを通して理想の体作りを 携帯電話がサポートする仕組みを提供している。
既に紹介したe-エグザスの仕組みに次第に近づきつつあるというのが実態だ。
また、NTTドコモとオムロンヘルスケアが、健康機器と携帯電話を連動させることによって 健康データをサーバ上に蓄積する ウェルネスプラットフォーム
実験的に構築している。今後は携帯電話による健康管理サービスが活発化するであろう。

各サービスの融合が今後の課題

このように、健康に対する意識の高まりから、健康管理の様々な仕組みが導入されてきているが、
利用者の立場からすれば、各サービスが融合されることが望ましい。
従来であれば、フィットネスクラブ内での運動と、屋外での運動はばらばらになっていたが、
ITの仕組みを活用することによって、様々な運動履歴のデータを繋げることが可能となった。
こうしたことから、家の近くでのランニングやウォーキングだけでなく、
ハイキングなどの自然の風景や歴史的な景観を楽しみながら体を動かすことまで含めて、 運動履歴のデータを一元管理することが可能となる。
その結果、今後、健康産業と旅行産業の融合が進むことが考えられる。
また、カロリー量の測定も行えることから、健康産業と食品産業の融合についても、 今後、進んでいくであろう。
このようなサービスについては、海外と比較して日本が進んでいるため、
今後、世界をリードするような様々なサービスが提供されることを期待したい。