ブログ・ランキングとブログの質について

ブログ文化の醸成とともに巷では人気ブログランキングのサイトがあちこちで立ち上がっている。
しかし、ランキングとブログの質はいささか掛け離れているように思われる。

ブログランキングの実体

作者登録者制のブログランキングサイトの仕組みはこうだ。
まず、ブログ作者がランキングサイトに登録申請すると、固有のIDが配布され、
これをランキングサイトのバナーとともに登録者のブログ記事に貼り付けると、 クリックするごとにランキングがカウントされる。
このカウントは、1日につき同一IPアドレスからのクリックで1回とされる。

実際、ランキング上位をみてみると、興味深いものもある代わりに、 ニュースサイトの情報をコピーしただけのサイトとか、
宣伝文句ばかりが並び、最後は有料情報の購入を勧めるサイトなど、 実に内容のないサイトも散見される。 なぜこうなるのか?
以下のようなことが推測される。 ブログ作者は、ランキングサイトのバナーを「続きはこちら」など興味を引くものに置き換えランクUPを図る。
一方、閲覧者は、ランキングサイトの上位のものに対し、 単純に「多くの人からアクセスされているこのサイトを見たい」という欲求に駆られる。
この結果、「ランキングがランキングを呼び」、上位者がその内容のいかんに関わらず固定されるという現象が起きる。
こうして、さして質の高いとも思えないブログがランキング上位に並ぶわけである。

良質のブログはどうやって見つける

では、良質な、或いは、このような大衆心理を悪用した方法ではない方法で選別されたブログは どうやって探せばよいのだろう?
1つの方法は、ディレクトリ型検索サイトを含むメディアのサイトや 本、雑誌に取り上げられたもの選択するという方法である。
編集者の選別を経ることにより、少なくとも粗悪なものは排除される。
もう1つの方法は、比較的質の高いブログは、同様な質のブログをリンクしていることが多い という点に着目する方法。
これは、技術系、学術系に多い傾向と思われるが、類は友を呼ぶ傾向がある。
最後に、QAサイトの回答で参考URLとして提言されているものに注目する方法。
例えば、良い回答にポイントがもらえる会員制QAサイトでは、 回答として比較的良質な参考URLがあげられることが期待できる。
ただし、回答母集団の数に依存するとともに、質問自体が入門的なものが多い傾向があることに留意すべきだが。

はてなブックマークは、
そのブックマークを通じて同じような興味を持つユーザー同士がつながる、
ソーシャルネットワーキングのユニークな形態であり、ソーシャルブックマークと呼ばれる。 このようなツールからブックマークを渡り歩き、
目的のサイトに辿り着くということも可能であろう。

ブログの視聴率という考え方

ブログの視聴率があるとすれば、先に述べた、小細工の効くランキングという手法ではなく 本当にユーザが閲覧している数が望ましい。
無数のブログを対象に、テレビの視聴率調査のようなことは不可能だが、 最近はやりのRSSリーダーの、更新数という考えがある。
主にRSSリーダーの更新数からブログの人気度を測定するサイト: フィードメーター がちょっとした話題になっている。
RSSリーダーの更新数に加え、閲覧者の3段階評価とか、 メディアの評価などを加味することができれば、
今のランキングサイトよりもう少し良いものができそうな気がする。

学術論文の評価は、権威ある学会誌への掲載と、他の論文からの参照数により決まる。 これをブログに置き換えてみると
(対象が全く異なるので置き換えること自体やや無理があるが)、
「権威ある学会誌への掲載」とは、メディアや他の有名サイトで取り上げられること。
「参照数」は、文字通り、他のサイトからのリンク数及び、RSSリーダーの更新数 ということになろう。 なお、ライブドアブログ
のランキングは視聴率やトラックバック・コメント数等を含めたランキングになっている。
しかし、これが計れるのは自分のサイトのみであり、また カテゴリごとのランキングも行なっていない。
一方、先の作者登録制ランキングサイトでは、 作者が予めカテゴリを申請するので、カテゴリ分けはなされているが、
冒頭のような問題が生じている。

ここまでで、あえて「個人の趣味であるブログの質とは何か?」といったことには触れなかった。
個人の趣味だからどんなものが公開されていようが構わないし、 それがブログ文化なのだろう。
しかし、特定ブログ運営会社でなく全ブログを対象としたランキングサイトには、 アクセス数のみででなく、これら実質的な視聴と、
願わくば質的評価を考慮したもう少しマシな形への発展を望むところである。
または、各ブログ運営会社が先のライブドアブログのような仕組みを取り入れつつあるのなら
これらにカテゴリ分けと、運営会社を跨いだ横断検索の仕組みを構築できないものだろうか?
もちろん検索結果は、RSSリーダーの更新頻度や被リンク数、コメント、トラックバックの数
を加味した形の上位から表示されるものとして。