地球と財布に優しい「リユースPC」の賢い活用法

いまやCPUの処理速度はギガヘルツ単位になり、机の上のPCでも、 大量のデータを短時間に処理することが可能な時代である。

でもちょっと待って。

その書類を作るのに、ギガヘルツで動作するCPUが必要ですか? メールのやりとりとネットサーフィンをするだけなのに、
轟々たるファンの音と蒸し風呂のような廃熱をガマンしなければならないの?

ハイスペックPCって本当に必要?

もちろん今でも「まだCPUパワーが足りないよ」という話は多い。
筆者のバックグラウンドのひとつでもあるリアルタイム画像処理の分野など、
CPUの処理能力がいくらあっても足りないという状況は久しく続いているし、
昨今では膨大な情報を対象にした情報大航海というキーワードも耳に新しい。 身近なところでは、
デジタルビデオで撮影した映像を編集してDVDに焼いてみるなんて処理も、 まだまだけっこう時間がかかり、
「もっとCPUの処理速度を!」と願う機会だって無くはない。

でも日々のPC利用でそのようなハイパワーが求められているかというと、 そこには大きな疑問がある。
冒頭でも述べたように、オフィスで書類を作るだけなら、 あるいはウェブブラウザでインターネットにアクセスして、
メールの読み書きをする程度であれば、 ほどほどのスペックで十分にお釣りがくる。

ハイスペック、ハイパワーのPCは環境にも問題がある。 CPUの速度向上とともに、発熱量は増加した。
それはすなわち消費電力も増加していることを意味する。 チームマイナス6%の一員としては、黙って見すごすわけにはいかない。
これからの季節、暑いのはゴメンである。 休日出勤すると冷房が止まっているので、 オフィスは蒸し風呂地獄になっている。

それに何といっても新品の高性能PCは高価だ。

増大する消費エネルギー、かさむコスト、 使い捨ての消費経済がもてはやされた時代は遥か過去の話である。
もう少しスマートに情報社会を生きる方法はないものか。

PCの再利用

そこで注目したいのが、リユースPC販売サービスだ。 多くのリユースPC販売は、企業でリース期間が終了したPCを大量に仕入れ、
リフレッシュ工程を経て再び販売するというものである。 中古PCであるから当然スペックはひと昔前のレベルになるが、
倍々ゲームで性能が向上していった時代と異なり、 ムーアの法則も頭打ちになりつつある昨今では、
少しばかり型番が古くなったというだけで性能的にはさほど見劣りがしないことも多い。

リユースPC販売はそこに目を付けて、用途に見合ったそれなりのスペックのものを、
できるだけ低コストで入手したいという層にアピールするサービスである。 中古専業の特定企業だけでなく、 最近ではIBM日立など大手も手がけるようになってきた。 大手ベンダが提供するこれらのサービスでは、
単にリースバックされたPCを使いまわすだけではなく、 液晶のリフレッシュや消耗品であるバッテリを交換するサービスなど、
きめ細かいメニューが用意されている点が頼もしい。

とくにここで注目したいのが、日立インフォメーションテクノロジが提供する リユースPC販売サービスである。
このサービスでは、リユースPCにインストールするOSとしてLinuxを選んでいる。
Linuxを選択することで、全体としてのコストをさらに下げることができ、
また古いスペックのPCでも快適に操作することを目論んだという。

カスタマイズ性の高さを活用

このようにコストメリットが高く環境にも配慮したリユースPC販売サービスではあるが、 課題がまったくないわけでもない。

実はオープンソースのOSだからといって必ずしも軽いとは限らない。
KDEやGNOMEなど、昨今のOSSデスクトップ環境は機能を追求するあまり、 強力なハードウェアスペックを要求しているのである。
人によっては全く使わないサービスが起動されるということもあり、
非力なハードウェア環境では操作にストレスを感じてしまうというのだ。

そこでOSSのカスタマイズ自由度の高さが活きてくる。 お仕着せのOS環境で問題があるのであれば、
OSSのカスタマイズ性の高さを活かしてチューニングしてやればよい。

はたして、全ての人にとってMacやWindowsのような感覚的な操作環境がよいと、 いったい誰が決めたのだろう?
エキスパートには、もっと論理的なユーザインタフェースがよい場合もあるだろう。 また定型業務端末に使うなら、
その定型業務に特化したユーザインタフェースを用意すべきだ。 そのときには当然、無用なサービスを起動する必要もなく、
カリカリにチューニングすれば一昔前のPCでも十分にストレス無く利用できる。

これが賢いリユースPCの利用法である。 そこには新しいビジネスのネタがありそうだ。
興味のある方がいらっしゃいましたら、私供にぜひともご連絡下さい。 ご相談に乗りますよ。