自分データベースがあったら

突然ですが、日記をつけたことがありますか。 男性の方はどうかわからないが、女性には結構多いのではと思う。
自分の日記は続かなくても、子どもを持つ方なら成長記録を作ったりしているかもしれない。
あるいは旅行記ならどうだろう。大げさなものではなく、 旅行先で撮った写真に思ったことなどメモを添えて、
アルバムにしたりホームページにしたことならあるのでは。

人生の全記録?

私たちは、すべてのことを覚えていることができない。 だから、記念に残しておきたいことや忘れたくないことを選んで意図的に記録しておく。
でもそうではなくて、人の生活のすべてをデータベース化することができたら、 それを自由に取り出すことができるとしたら。
そんな研究は以前から行われている。今年初めにうちきりとなってしまったが、
2002年に米国防総省が打ち出したライフログ(LifeLog)や、 マイクロソフト社の研究所が行なっているマイライフビッツ(My
Life Bits)などはその例だ。 マイライフビッツは現在も継続されている。

*ライフログプロジェクトは、発表早々からプライバシー等の問題で物議をかもし出し、
途中内容修正もあったが2004年2月うちきりになった。

これらの研究や試みでは、個人が見たもの、 聞いたものなどなどあらゆることをデジタル化して記録し、
データベースとして集約しようとしている。 データの集め方は、写真や手紙などをどんどんスキャンし電子化してためていく、
デジカメやビデオカメラでとにかく撮っていくという比較的原始的 (という言葉を使うには少し違和感があるが)なものから、
センサーや録音機器などで情報を取得する、GPS機器を身に着けて位置検出を行い、 行動をトレースするなど様々である。

心地よい社会、生活

これら、人にまつわる多くの情報を集めることによって、何ができるだろう。
人の機能をモデル化したりコンピュータで再現し人をよく知ることは、 より快適な設備や機器を作ることに生かせるだろう。
さらに行動まですすめることができたら、例えば子どもの行動。
その日の天気、目の前にあったものは新しかったり動いていたり子どもにとって魅力的なものたったか、
周りに大人はいたのか、大人は何をしていたのか等々、 様々な状況や要因をすべて記録しておくということで、
行動の動機やパターンを分析できれば、不慮の事故防止に活用できるかもしれない。

個人としてはどうだろう。 自分でデータを集めていくのは続かないことが目に見えているから、
いつのまにか溜まっていることが前提だろう。 (ここではあえてプライバシーなどの問題には触れないことにしたが、
かつそれが安全に守られていなければいけない) 例えば、“あのときのいい思い出”を振り返れるのもいいけれど、
自分の行動を少しだけ巻き戻して見られて 「いま、何しようと思ったのだっけ」とか「鍵はどこに置いたんだっけ」とかが分かると、
余計なイライラが減るなんてことも。 非常に些細だけれど、そんなことの積み重ねが心地よい生活につながるかもしれない。

でも、もし溜まったデータから、自分の行動が予測されるまでになったら? 筆者は、それにははまらないように努力するような気がする。。
負けたくないので、、ではなくあまのじゃくなので。