アンテナで巡るアクティブサイト

仕事がらIT関連のニュースサイト(ZDNET、インプレス、ASCII24、日経BPなど) をチェックすることが多い。
加えて、Slashdotなどの掲示板サイトも参考のために見ることもある。
しかし、全部のニュースや掲示板を見ることはほぼ不可能なので、 何とか効率的に見る方法はないだろうか。
なお、アクティブサイトとは、更新頻度の高いサイトという意味で使っている。

汎用Webブラウザの限界

Webで提供されている情報には、一般的にインターネットエクスプローラなどのWebブラウザ(以下、ブラウザと略す)を使ってアクセスする。
ブラウザはHTMLで記述されていればどんなものでも表示ができ、汎用性が高い上に Flashなどのプラグインが用意されているため、
通常利用ではそれほど不満がない。

しかし、ニュースなどのサイトは更新も頻繁に行われることもあり、 どの記事、あるいは掲示板を読んだのかを自分で憶えていない限り、
わからなくなってしまう。 また、更新された際に見出しのページから消されてしまい、 見逃してしまうこともある。
アクティブな議論があるものが見出しの上位に並べられる掲示板では同じような問題が生じる。
これらはコンテンツを管理するためのデータベースがあるにもかかわらず、
HTMLに変換された情報しか利用していないことが大きな原因である。

記事が更新されているかどうかを逐一チェックするようなソフト(例えば、 WWWCなど)もあり、
ブログ(ウェブログ、blog)サイトや個人的にチェックするために使われている。 アンテナと呼ばれる更新をチェックするサービスもある。
しかしながら、本来は情報を提供する側が用意した方が面倒が少ないはずだ。 そうした用途のために、RSS (RDF
Site Summary)という仕様が定められている。 簡単なXML形式で記述されるため、手で作ることもできるが、
二度手間にならないようにソフトウェアを使って自動で生成する方がいい。
大手ニュースメディアでRSSに未対応のサイトのRSSを出力してくれるサービスもある。 また、RSS対応の専用ニュースブラウザも開発されている。

Slashdotなど利用者の多い掲示板でも同様にRSS (Slashdotの例)
が用意されつつある。 利用者が多く、転送量の削減やサーバの負荷を軽減するために、
2ちゃんねる掲示板の場合には専用ブラウザが作られている。 巨大なサイトだけに是非RSSにも対応してもらいたい。
また、レンタル掲示板でも提供されるようになると一気に普及する可能性もある。

見出しは誰のもの?

RSSを用意してくれる親切なサイトに限らず、 わざわざ見出しを用意してくれているのだから、 活用しようと思うのも当然の成行きだ。
しかしながら、各新聞社はそうした見出しを使うことをあまりよく思っていないようだ。 もちろん個人的に利用する分には問題ないが、
各ニュースサイトの見出しを使ってリンクを張ったブログの中には 大手メディアから警告されるケースもある。

有名サイトでその手の問題が起きると、さまざまな掲示板で議論になるが、 現状では問題ないというのが結論である。
各メディアは、広告を見てもらうために参照元をチェックするといった技術的な対策をして囲い込みをするか、
あるいはRSSを使って積極的に情報を出していくかは悩ましい選択であろう。

次の進化は

すべての内容をXMLで記述すれば解決すると思われるかもしれない。 実際にニュース用のXMLが定められている。
ただし、コンテンツを管理、配信するためのものであるため、 直接データベースにアクセスできない一般ユーザにとっては十分ではないし、
ホットトピックという点からは何らかの整理をして欲しいと思うだろう。 RSSはリアルタイムで整理したものであるとも言える。

また、掲示板のシステムを考えると、 数年前まではNetNewsというシステムがそれなりに機能していた。
実際、ユーザの多いOutlook Expressなどでも簡単に利用できるようになっている。
NetNewsはNNTPというプロトコルを使って、 分散するサーバでコンテンツを管理する方式で、
一極集中型のWeb掲示板とは大きく異なるものである。 NetNewsの検索機能が弱いという欠点は、 Google Group
というNetNews専用の検索でかなり改善されつつある。 P2PソフトであるWinnyには掲示板の共有機能もあり、
匿名かどうかを無視すればNetNewsそのもののシステムである。 NetNewsを愛用していた一人としては、
レガシーになりつつある技術を活用して欲しいところである。