クリスマス、年末年始、たくさん買い物をしただろうか。 デパートや電気店も結構混んでいたが、つなぎ放題のADSLを活用して、 (さらに寒さも手伝って、、) 家からインターネットでショッピングという人も多かったのではないだろうか。 筆者もその一人だが、買う商品にもよるが、 ネットで選んで決めるのは難しいというのが感想である。
選ぶまではネットでない方がいい?
ふらっとデパートにでも寄る感覚で洋服などを買おうと思うとこれは大変。 たいていのショップではカテゴリごとに製品が並んでいる。 そこで例えば、レディース→スカートと選んだとする。 これで一覧が出てくるのだが、どんな順番で並んでいるのかが分からない。 長さでもなく、素材でもない。並べ替えられると思ったら価格だったりして、 洋服を選ぶのに価格だけで並べ替えてもしょうがないというものだ。
そんなふうにオンラインショップを利用するからいけないと言われそうなので、 もう少し定まった買い物の場合も。 例えば家電ならば、大きさや欲しい機能、予算はだいたい決まっている。 これで数種には絞られるのだが、 最後にどのメーカーのどれにするかを決めるときにはやはり紙のカタログに頼ってしまう。
比べることは考えられていない
洋服を買う場合を考えてみると、お店では手にとって見比べたり鏡にあててみたりする。 カタログ通販なら、気になるページは折るなどしておいて行ったり来たりする。 ネットでは商品の詳細は一画面で一つずつしか見られないことが多く、 さっきのとどっちがいいかなと思って戻るのは、かなりの手間である。 ショップの中でチェックをつけて、 後でまとめて同じ画面で並べて表示することができればだいぶ便利になるのに。 画面の大きさやHTMLの表現の制約はあるにしても、レイアウトにもう少し工夫が欲しい。
家電などでは、買うものが決まれば価格比較サイトが役に立つ。 この製品で本当にいいだろうかと心配になったときには、 製品評価サイトで口コミ情報などを入手できる。 それに対して機能比較ができるサイトというのは驚くほど少ない。 たいてい主な仕様のみ抜粋していて、 「詳しくは各メーカーのホームページで」となっている。 一つ一つ機能の表を見ることはできても、 メーカーによって順番が違ったり表則は複雑で見比べるのには限界がある。 ショップの中で表をまとめて機能の比較ができれば、スムーズに購入までたどり着けるのだが。
さらに「ネットならでは」があるはず
紙、店舗、ネットともそれぞれの良さがそれぞれあるはずなのに、 ネットの良さは今一つ発揮されていないようだ。 特にカタログ通販が前提(先行)の多くのサイトでは、ネットで探せないことはないけれど、 決めるのはカタログで、注文はネットでもOKというくらいの意識でつくられているように思える。
検索機能一つとっても、カテゴリごとに見られるとか、キーワード検索できるというだけでなく、 商品ごとに違ったきめ細かな条件を設定できるとか、 並べ替えのキーの自由度を広げるとかネットでしか実現できないことがあるはずである。 例えばカタログ通販のつらいところの一つは、かさばることだ。 家に送られてくるものの中には本当に電話帳のように分厚いものがある。 それを見ただけでめんどうと思うこともあるし、実際重くて疲れる。 ネットではそういうことはないので、 DVDのサーチみたいに次々に商品にたどり着くことができるインタフェースがあれば、 カタログ通販はなくなるかもしれない。
しかし、少しでも安くていいものをと思って調べすぎてしまうと、 逆に決められなくなるものだなというのも感想である。ただの優柔不断かもしれませんが。
本文中のリンク・関連リンク:
- 価格.com – 価格比較サイト
- 「リブラ」 – 商品比較サイト
- e-BEST – ベスト電器のオンラインショップ 比較機能がある
- Take IT Easy(2001.06.19)の記事 買ってからでは遅すぎる−評価サイトの充実を−