テレビ番組市民解放作戦

謹賀二千年

おかげさまでアクセス数も増してきております。
嬉しいご声援メイルも頂戴し、ありがとうございます。

本年も一層こだわりの視点で面白い
話題を綴っていこうと思っています。
さらに新メンバーも加わる予定ですので
ご愛読宜しくお願い申し上げます。

メンバ一同より


シナリオどおりに

場面が展開していくのは、小説、映画、ドラマ、VRなどの 仮想の世界だけの話ではない。
テレビの世界では、実世界と直結しているような番組、 たとえば、旅紀行や美味いレストランを紹介する番組や、
ドキュメンタリー番組、ニュースでさえもシナリオ台本がある。

そのような番組では、取材ビデオや気象情報写真など リアルな映像や音が主役であるから、 最近ではコンピュータグラフィックスでできた
仮想セットを使用し、 その中にキャスターがクロマキー合成されるスタイルも多くなってきた。

これを可能としたのは、キャスターを写す実写カメラに連動させて、 背景となる3次元CG映像をリアルタイムで
拡大縮小、平行移動、回転、フォーカス調節するコンピュータパワーと画像処理技術である。
しかしいまや家庭用パソコンでも、3次元CGでできた仮想の部屋やキャラクターを
シナリオやマウス操作どおりにリアルタイムで動かすことができるパワーを持っている。

NHK技術研究所の林正樹氏をはじめとする研究グループでは、
俳優以外のスタジオセットをすべて電子的に発生させてしまおうとする概念から、
1988年には「シンセビジョン」を試作、その後も「電子大道具」の研究開発を行ってきた。

実は、「あなたのパソコンで書いたシナリオからダイレクトにテレビ番組を作成」 できるプログラムがすでにある。


「TVML

はテレビ番組をまるまる1本記述することができるように考えられたテキストベースの言語です。
このTVML言語で番組台本を書いてやると、TVMLプレイヤーがこれを1行1行解釈し、 リアルタイムでテレビ番組を作り出します。
TVMLプレイヤーはパソコンやグラフィックワークステーションの上で動くソフトウェアで、
これに、TVML台本と各種のデータ(動画、オーディオなど)を与えることでこれを行います。
ユーザーはワープロなどを使ってTVML言語で台本を書くだけで、
自分だけのテレビ番組を、デスクトップの上で簡単に制作することができます。」(NHK技研ホームページより引用)


(株式会社IMAGICAホームページより引用)

TVMLについての詳細解説は、参照リンクに任せるとして、
実際にテレビ番組の制作で使われる番組台本の記述のしかたを手本にしてデザインされているせいか、
記述方法はわかりやすく、かなりシンプルなものである。以下は、TVMLスクリプト部分の一例である。
すでにコンピュータグラフィックスで用意されている アナウンサーキャラクタの「ミナ」におじぎをさせ、
カメラがミナをクローズアップし、続いてミナに「おはようございます」 としゃべらせることができるわけだ。

character:bow(name=ミナ)
camera:closeup(name=ミナ)
character:talk(name=ミナ, text=”おはようございます”)


(NHK技研ホームページより引用)


バリアフリー対応メディア

としても有効だ。というのは、登場人物のナレーションやセリフに従って パソコンの音声合成ソフトでしゃべり、
同時にスーパーインポーズ(字幕)させることができるからだ。 TVMLスクリプトをそのままパソコンで再生するのに必要な環境は、
最近は2,3万円で購入できるOpenGLをサポートするビデオカードと、音声合成ソフト。
番組の途中に、動画ファイルやオーディオファイルを再生ができるので、 実写レポートやBGMを挿入することもできる。

テキストベースのTVMLによって、さまざまな人々が番組シナリオを作り、
それらを流通、再利用、テンプレート化などをして共有していくことができるのがポイントだ。
また、コンテンツデータベースからテキストベースのTVMLを自動生成することができれば、
自動放送やオンデマンド放送も実現できよう。

情報提供や情報発信支援を行う公共施設で導入したらゼッタイ面白い!



参照リンク

仮想セット(情報処理振興事業協会MRCページより)

NHK技術研究所

TVML(テレビ番組記述言語)

アナウンサーキャラクタの「ミナ」

関連記事1(株式会社IMAGICA)

関連記事2(NHK技研)