は、なんと言ってもブロックだった。日々、高さや大きさ、かっこよさに挑戦して、 もくもくと組み立てる。 そして、豪快に破壊して創作欲をリフレッシュする繰り返し。 大げさに言えば、自己との戦い。 そこでは、デザインを工夫する楽しさや、計画的に組み上げていくこと、 そして同時に、時間をかけて作り上げたものが 一瞬のうちに壊れるはかなさをも知った。
デンマーク生まれのブロック LEGOは、正統派組み立てブロック玩具として世界中で愛されている。 幼児向けの「デュプロ」、 歯車やモータを使った高年齢向けの「レゴテクニック」、 それらをコンピュータで制御することが可能な通称「レゴロゴ」。 そして、いま話題の「 MINDSTORMS」は、Windowsパソコン上で動作する プログラミング環境と、できたプログラムを流し込むための赤外線 ポートなどがセットになっていて、自分だけの ロボットを考え作ることができる。
しかし、今回取り上げるのは流行りのMINDSTORMSの話ではなく、 ローテクにして痛快なLEGOブロック活用の話である。
LEGO製パソコンケース
が先日秋葉原の大型パソコン店に 展示された。 自作PCユーザは日増しに増えており、 プラコン(プラモデル型パソコン組立キット)も登場してきた。 ここまで来るともうパソコンも「DIY」感覚。 ただそうなると、マニアはどんどん別天地を求めてエスカレートし始めて、 スケルトンケースやスチールパイプだけの基板むき出しのものなどへと走る。
作ること自体が楽しいというのはきっと本当だろうから、 LEGOブロックで「私だけのパソコン」を作るのはいい!いい!
これから、ホームパソコンはさまざまな形になるであろうし、 また、パソコンの寿命は他の家電よりも断然短いだろうから、 このインターネットブームで一斉に家庭に入ったものが あと2、3年もすると大量の粗大ゴミとなるにちがいない。 でもLEGOブロック製の筐体は回収や溶解の必要もなく、 究極のリサイクルができる。
いま、好きな着信メロディを一生懸命入力して楽しんでいる人々を見ると、 結構物づくりに飢えているのではないかと思ったりする。 組立ブロックでいろいろ作れば、デザインする楽しさが 身近なものになると思う。
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