当然のことだがパソコンは電気で動いている。 家庭には交流100ボルトが来ている。 ところがコンピュータで使うには直流数ボルトに落さなければならない。 電圧を落し、交流を直流に変えるには、どうしても大きなACアダプタが必要になる。
やっかいもののACアダプタ
近頃テレビで盛んに宣伝しているゲートウェイの液晶モニタ一体型パソコン PROFILE を、そのスタイリッシュなフォルムに惹かれて買ってしまった。 こんな小さなケースによく納まっているなと思ったら、 実は巨大なACアダプタが別になっていたのだった。 アップルの Power Macintosh G3 の液晶モニタも美しいのだが、 やはりACアダプタが別になっていて、とても邪魔だ。
せっかくの美しいフォルムも、あの黒い箱がぶら下がっていると、 少々興ざめな気分になるのは私だけだろうか。
電源はなかなか進歩しない
ACアダプタ (左から、小型プラグタイプ、アップル 液晶モニタ用、標準箱形タイプ) |
日本のACアダプタ技術は世界でもトップレベルだろう。 アメリカ製は筆箱サイズの巨大なものが多いが、 日本ではコンセントに直接差し込む5cm角位の小さなものが主流になっている。 プラグより一回り大きいだけの小型ACアダプタも使われ始めた。 それでも、コンセントに2つも3つも挿さっていると見苦しいこと、この上ない。
どうして電源はちっとも進化しないのだろうと思っていたが、 最近これはと思ったのはメルコのスイッチングハブである。 ACアダプタのいらない電源内蔵タイプのスイッチングハブとしてはとてもコンパクトで、 そのうえ冷却ファンがないためとても静かなのが良い。 あまり気付かれないが、電源も着実に進歩はしていたのだ。
携帯機器はバッテリーが泣き所
コンセントがない所では、バッテリー(電池)だけが頼りになる。 出始めた頃の携帯電話の電池は大きく、その上毎日充電しなければならず、 面倒だった記憶がある。 それを考えると、今使っている携帯では一週間は持つし、 バッテリーの大きさも半分以下だ。ずいぶん進歩したものだ。
それでも、ときには電池切れで悲しい思いをすることがある。 あちこちで紹介されたのでご存じの方も多いと思うが、 そんなときに役に立つのが、 手動発電機だ。 新製品の足踏み発電機 ならノートPCでもいけるのではと期待している。
南アフリカのフリープレイ社は 手回しパソコンを真剣に考えている。 電気事情の悪いアフリカでは、日本よりもはるかに需要が高いからだ。 アップルの携帯端末 E-mate と組み合わせたプロトタイプも実験済みだそうだ。
体力に自信のない方には、 太陽光発電のソーラーバッテリーボックスをお薦めしたい。 もっとも、これ自体が15kgもあるので、持って歩けないのが難点といえば難点か。
本文中のリンク・関連リンク:
- ゲートウェイの一体型パソコン PROFILE やアップルの液晶モニタ Studio Display のACアダプタは100〜220V仕様で巨大だ。
- メルコのスイッチングハブ LSW10/100-8Hは電源内蔵タイプとしてはずいぶん小さくなった。